【トレセンってどんな場所?】

日常

■ トレセンって何?

タクミ「競馬の調教って、普通の競馬場じゃなくて『トレセン』ってところでやるって聞いたんですけど、トレセンって具体的に何なんですか?」

おじさん「トレセンってのは『トレーニングセンター』の略で、競走馬を鍛えるための施設だな。JRA(日本中央競馬会)が運営してるんだけど、中央競馬の馬は基本的にトレセンで調教を受けるんだよ」

タクミ「日本にはいくつあるんですか?」

おじさん「2つ!滋賀県の栗東トレーニングセンターと、茨城県の美浦トレーニングセンター。西日本の馬は栗東、東日本の馬は美浦に入るのが基本だ」

■ 栗東と美浦の違い

タクミ「2つしかないんですね。もっとあってもよさそうな気がしますけど」

おじさん「まぁな。でも、中央競馬のレースってほとんどが関東(東京・中山)と関西(阪神・京都・中京)で行われるから、それぞれの拠点を1つずつにしたってわけだ」

タクミ「栗東と美浦って、どっちが強いとかあるんですか?」

おじさん「おっ、いい質問!傾向としては栗東のほうが成績がいいと言われることが多いな。理由はいろいろあるけど、栗東のほうが気候的に調教しやすいとか、坂路(さかみち)コースが栗東のほうがキツくて鍛えられるとか、いろんな説がある」

タクミ「じゃあ、強い馬は栗東のほうが多いんですか?」

おじさん「いやいや、美浦にももちろん名馬はいるぞ!イクイノックスも美浦所属だったしな。関東の馬が活躍すると、関東馬ファンはめっちゃ盛り上がるんだよ」

■ 馬はどこからやってくる?

タクミ「馬って生まれたときからトレセンで育つんですか?」

おじさん「いやいや、競走馬はほとんどが北海道の牧場で生まれるんだ。それからセリ(オークション)で馬主に買われて、育成牧場ってところでトレーニングを積んで、それから1歳後半〜2歳ぐらいでトレセンに入る」

タクミ「じゃあ、どこの牧場で生まれたかって結構大事なんですね」

おじさん「おう、競馬ファンは『この馬、ノーザンファーム生まれか!』とか『社台ファームの血統か!』みたいな感じで盛り上がるぞ」

■ トレセンの街ってどんな感じ?

タクミ「トレセンの周りの街って、競馬関係のものが多いんですか?」

おじさん「そりゃそうよ!栗東なんかはもう競馬の街って感じだぞ。馬の飼料を扱う会社、馬運車(馬を運ぶトラック)の会社、調教師や厩務員さんが暮らす住宅街とか、街全体が競馬とともにあるって感じだ」

タクミ「じゃあ、美浦もそんな感じですか?」

おじさん「美浦もそうだな!でも、美浦のほうが少しのどかな雰囲気があるかもしれん。まぁ、どっちのトレセンも、地元経済にはめっちゃ影響があるよ」

■ トレセンって見学できるの?

タクミ「トレセンって一般人でも見学できるんですか?」

おじさん「基本的には関係者以外立ち入り禁止だ!ただ、栗東トレセンは見学ツアーをやってるから、競馬ファンなら一度は行ってみるといいぞ」

タクミ「勝手に入って馬を見るのはダメなんですね」

おじさん「そりゃダメだ!競走馬はデリケートだからな。しかも、トレセンはレース前の馬を管理する大事な場所だから、勝手に入られたら困るんだよ」

■ 引退した名馬にはどこで会える?

タクミ「じゃあ、イクイノックスとか、昔活躍した馬たちにはどこで会えるんですか?」

おじさん「引退後の馬はトレセンにはいないことが多いな。種牡馬(しゅぼば)になる馬は社台スタリオンステーションとかの牧場にいるし、乗馬になった馬は全国の乗馬クラブに行くこともある」

タクミ「じゃあ、会いたい馬がいる場合は、どこにいるか調べないといけないんですね」

おじさん「そういうこと!競走馬の引退後の行き先は色々だから、ファンならちゃんと調べて会いに行こう!」

■ まとめ

タクミ「トレセンって、競馬の裏側を支えるめちゃくちゃ大事な場所なんですね!」

おじさん「そうそう!馬の育成、調教、競馬の未来が詰まった場所だよ。表には出にくいけど、競馬を深く知るには絶対に外せない話題だ!」

タクミ「もっと勉強して、トレセンツアーにも行ってみたいなぁ」

おじさん「いいね!そういう気持ちが大事だぞ!」

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