我々日本人になじみの深い十円玉でお馴染みの平等院鳳凰堂へ参りに、宇治観光へ行ってきました
四月下旬で桜は見れませんでしたが、青々とした新緑が大変美しくあたたかな日差しに照らされてゆっくりとした時間を過ごせました
さて、宇治茶で有名な京都「宇治」ですが、観光目的に多くの人が訪れます
このブログでは
- 京都観光でどこへ行こうか悩んでいる
- 京都が好きだが京都市内はあらかた行きつくした
- そこまで人が多くない中で古都を感じたい
などの方々に向けて、私が実際に歩いたルートに沿って各ポイントの雰囲気をお伝えしていきます
是非参考にしてください
宇治 観光ポイント
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平等院鳳凰堂https://www.byodoin.or.jp/
① | 平等院 |
② | 興聖寺 |
③ | 宇治上神社 |
④ | 大吉山展望台 |
⑤ | 宇治市源氏物語ミュージアム |
平等院鳳凰堂
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京都駅からJR奈良線に乗ってJR宇治駅へ到着
改札を出て左手に向かうとこのような案内板が
京都府ウォーキング協会さんが作られたモデルコースとのこと
しっかり作ってくださってるんですね、ありがとうございます
私はもちろん平等院へ向かうので青色のAのルートを参考に歩くことにします
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駅前から左手に進み、宇治茶の香りが漂う一本道を抜けて大きな交差点へ
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宇治川にかかる宇治橋のわきには紫式部像が
宇治は「源氏物語」宇治十帖(源氏物語は全部で54巻の物語で構成されており、その最後の45巻「橋姫」から最終巻「夢の浮橋」までの10巻のこと)の舞台として知られています
宇治橋は向こう側から帰ってくるときに渡る予定なので、ここは右に曲がり平等院へ向かいます
ちなみにこの宇治橋
日本三古橋の一つとして数えられており、1300年以上もの歴史を誇ります
現在の宇治橋は1996年に架け替えられたものですが、平等院よりも長い歴史があります
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ややこしいですがこの鳥居は平等院とは関係がないのでくぐらずに左へ進みましょう
平等院の表参道です素敵な道が続きます
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いざ平等院へ! 受け付けはかなりの列ができており、皆さん一様に驚かれていました
料金は一人600円
夕方5時15分には受付が終了するので、夜に行こうと考えている方は要注意です
では、いざ参る…!
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おお、遂に….!!
京都市内から離れていることもあり、なかなか来れなかったのが遂に!
平安の世の人々が極楽浄土を現した姿らしく、神々しいまでの佇まいであります!
正面から見ると、鳳凰が羽を広げた姿のように見えることから鳳凰堂と名付けられたそうです
感動です、いつか夢に出てからずっと憧れてたのです
瞼の裏に焼き付けるようじっくりと歩いては眺めて、歩いては眺めて….歩いては………….ん?
んんん?これは…..ちょっとしょぼくないか!?
しまった、期待が大きすぎたのだろうか
広く池越しに眺めているから小さく見えているだけなのか?
端まで歩いた時のこれだけ?感が否めないぞ
時間を気にして内部ツアーを申し込まなかったのが悪いのだろうか。堂内には平安時代の色彩と絵画が残されているらしくせっかくの体験をケチった罰なのか?
もちろん観光地としては非常に美しくまた来たいと思うが、どうやら私の中には「理想の平等院鳳凰堂」が強いイメージとしてあったようです
しょうがないです。観光に限らず映画や料理なんかでもよくありますよね。実際に体験してみたら思ってたのと違う….なんてこと
またその逆だってあるんですから。今回はこれで良し
また秋の紅葉や、冬の雪景色を楽しみにしています
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お土産は平等院ミュージアム鳳翔館でしおりを買いました
日本全国の観光名所でご当地しおりを買うのがひそかな楽しみです
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平等院の南口から出て、宇治川方向に向かいます
宇治川にかかる赤い橋が目印です
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喜撰橋を渡って宇治川に浮かぶ「塔の島」内にある宇治公園へ
木陰にベンチが設置されており、座ってゆっくり川の流れを眺めていたいです
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「塔の島」から「橘島」に渡ると、立派な桜が
満開の花を咲かせていたであろう葉桜を前に、しばし足を止める
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朝霧橋を渡り、宇治川の対岸へ
橋の上にはとても強い風が吹いており、髪がぼさぼさに
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渡った正面の鳥居が宇治神社
まずは右手の興聖寺へ続く道に進む
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宇治川沿いの道のわきに、福寿園の宇治茶工房が
ショップだけでなく、お茶づくり体験もできるそうです
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興聖寺まで直線が続く
木漏れ日が心地よく、風が吹き涼しい道程である
②興聖寺
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地図上のイメージより、案外早めに到着
時間を見ると平等院の南口からちょうど20分かかりました
趣の感じる、仰々しくない控えめな門構え
正面、歩行者用入り口から入る
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入り口までは坂が続く
両脇を曲がれる水のせせらぎが琴の音のように聞こえたことから「琴坂」と名付けられそうです
坂とともに新緑のアーチが続く
後ろから地元の学生さんたちに追い抜かされていく
自分のたるんだ体を恨めしく思う
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創建は1233年 鎌倉時代
現在の姿は江戸時代に再興されたもの
山門は漆喰塗とアーチ型が特徴の「竜宮造」
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中庭
右手の塔は先ほどの宇治川の中の島にもともと置いてあったものをこちらに移したようです
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拝覧は上履きで
一歩一歩かかとをすらせながらじっくりと見て回る
何せ中庭一つを反時計回りにぐるっと回る程度しかないため、ゆっくり回ってもそこまで時間は食われません
こじんまりとした場所、すべてを身近に感じられる
鎌倉時代の世界が心に描かれる
自分が生まれるよりずっと前からここにあって、自分が死んでからもずっとここにあり続けるのだろう
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想像以上のあまりの充足感に、先ほどまでの疲れを忘れられる
なんと1時間近くも経っていました
名残惜しくも興聖寺を後にする
次は紅葉の季節にでもきっと来ます
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宇治川沿いを戻り、先ほどの鳥居をくぐった先へ
今回2つ目の目玉、宇治上神社に到着
③宇治上神社
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かつては宇治離宮明神と呼ばれた、現存最古の神社建築とされる
先の興聖寺よりさらに小さく、境内にはたくさんのもみじと花々が所狭しと咲いていました
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本殿には左から菟道稚郎子命、応神天皇、仁徳天皇が祭られています
無病息災をお願いしました。 健康第一です
法隆寺や住吉大社のような、本物の木造建築の古さを感じられました
神社仏閣に行った際に、私にとって最もテンションが上がるポイントです
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宇治上神社を出て宇治橋方面へ進むと折り返す地点が見えてきます
(画像右手奥が宇治上神社です)
曲がらずに直進すると源氏物語ミュージアムにつきますが、せっかくなので展望台まで登ってみようと思います
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緩やかな斜面が続きます
観光目的の方や、ハイキング、犬の散歩で来てる方もおられます
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坂の途中にきれいな花が咲いていました
カラムラサキツツジという花のようです。これまでの疲れが癒されます
まだまだ上り坂が続きます
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続きます
普段全く運動をしないので息が上がります
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休憩所を発見
靴を脱いで足を休ませて一息
こういう場所を見つけると、新海誠監督の言の葉の庭を思い出してちょっと嬉しくなります
雨が降れば色んな音が聞こえてきそうです
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普段見るのとは違う鳩を発見
コジキバトという名前らしい
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画像では伝わりづらいですが、ずっと緩やかな斜面が続きます
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展望台らしき場所を発見
イメージと少し違いますがおそらくここでしょう
登り始めて約20分で到着です
大吉山展望台
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宇治の景色が眼下に広がる
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展望台からの景色
左奥が大阪枚方市、真右が京都市
右手前に宇治橋、手前が宇治川
手前すぎて見えるか見えないかギリギリです
がっつり宇治川が見えると思っていたので残念です
けど個人的には「響け! ユーフォニアム」の聖地に訪れることができて満足です
源氏物語ミュージアム
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宇治散歩も終盤です
展望台から降りて進むと、源氏物語ミュージアムの裏手につきます
せっかくなので正面っぽい場所から入ります
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水と緑の人工的な調和がとれた空間
このガラス戸が入り口です
自動券売機でチケットを購入して中へ入ると展示を見ることができます
源氏物語について作者と光源氏の名前程度しか知らない私ですが、興味深い展示ばかりで30分ほど滞在しました
今のところ、源氏物語と里見八犬伝はいつか読破したいと思っています
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アニメ「よう実」の登場人物ですごい名前やなと記憶に残っていた名前を発見したので、記念に写真を撮りました
木の名前だったんですね
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源氏物語ミュージアムを出て直進すると大きな交差点に出ます
左手に先ほど渡った朝霧橋を見ながら宇治橋を渡ります
平安の人々と同じ景色を見ていることにワクワクします
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夕方の五時
いい時間です。今日はここまでです
何か食べてから、電車で家に帰ることにします
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宇治駅へ帰ってきました
ちょうど昼の12時にここを出発したので、5時間の散歩でした
きれいな写真がたくさんとれたので長い記事になってしまいました
だらだらとすみません。ご覧になってくださりありがとうございました。
Excelsior!
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